当研究室の責任者である田中文英准教授は、ソフトバンクロボティクス株式会社からの依頼を受けて、同社が開発した人型ロボットPepperのアプリケーション開発に協力しました。下の写真は2014年9月18日に発表(プレスリリース)された、子ども向けの教育志向アプリケーションです。田中准教授の監修の元、トライオン株式会社・M-SOLUTIONS株式会社によってアプリケーションの開発がなされました。
本アプリケーションは、上方で説明した「ケア・レシーバー型ロボット」の設計論を取り入れて開発されたもので、子どもたちがPepperを教えながら楽しく自然に英語を学べるように作られています。その後2015年6月20日に発表された一般発売用のPepperにも本アプリは搭載され、私たちの行ってきた研究が商品化される運びとなりました。
その他、本アプリには私たちのこれまで10年間以上にわたる子ども-ロボット研究で得られた様々なノウハウが取り入れられています。たとえば、下の写真にあるようなハイタッチの代表される物理的相互作用の効果については、田中のUCSD時代に詳細な分析が行われました。
ここで開発されたアプリケーションに関する詳しい内容については、以下の論文を御参照下さい。
- Fumihide Tanaka, Kyosuke Isshiki, Fumiki Takahashi, Manabu Uekusa, Rumiko Sei, Kaname Hayashi: Pepper Learns Together with Children: Development of an Educational Application, Proceedings of the 15th IEEE-RAS International Conference on Humanoid Robots (Humanoids 2015), pp.270-275, Seoul, Korea, November 2015 [pdf, 1.07MB, IEEE]
- 田中 文英,一色 恭輔,高橋 史樹,植草 学,清 るみこ,林 要:子どもと共に学ぶPepper ~教育志向アプリケーションの開発~,第20回ロボティクスシンポジア,軽井沢,2015 [pdf, 1.1MB]
(2017.10.2 更新)