メンバー :Youchan Yim
キーワード:ロボットハンド、ソーシャルタッチ、安心デバイス、痛み軽減
「ソーシャルタッチ」は人と人の社会的な関係における身体的な接触を意味します。握手によって信頼感が高まることや、恋人同士の手の握り合いによって身体的痛みが軽減することなど、様々な心理的メリットが報告されています。私たちは、こうしたソーシャルタッチの心理的メリットをロボットインタラクションに応用し、人々に安心感を提供することを目指したロボットハンド型デバイスの開発を行っています。
人と人の間での対人接触(ソーシャルタッチ)を再現するため、膨張可能な触覚デバイスを開発しました。ロボットの中には3つのエアバッグおよび圧力センサーが搭載されており、接触が行われるロボットの外部は柔らかい素材で作られています。ロボットには空気圧システム(エアポンプ・ソレノイドバルブ・コントローラー)が繋がれており、ユーザーの握りを検知するとロボットの内部に搭載されているエアバッグが膨らむことで、握り返し動作を行うことができます。
- Youchan Yim and Fumihide Tanaka. 2021. Development of an Inflatable Haptic Device for Pain Reduction by Social Touch. In Companion of the 2021 ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction (HRI ’21 Companion). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, 86–88. [pdf available at ACM DL here]
- Youchan Yim. 2021. Human Pain Relief by Simultaneously Grasping and Being Grasped by an Inflatable Haptic Device. In Companion of the 2021 ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction (HRI ’21 Companion). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, 628–629. [Best Student Design Competition Award] [pdf available at ACM DL here]
- イム ユチャン, 田中 文英, 握ると同時に握られるロボットハンドを用いた人の痛み軽減の試み, 人工知能学会全国大会論文集, 2020 [pdf at J-STAGE, 497KB]
- イム ユチャン, 田中 文英, ソーシャルタッチによる痛み軽減に向けた握り合いロボットハンドの開発, ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集, 2019 [pdf at J-STAGE, 388KB]
(2022.07.25 更新)